OBSERVATION / 005

IMAGE SET / 05

無限門 | 李禹煥美術館

travel / space2020.06.15

李禹煥美術館の屋外作品 無限門
IMAGE / 0105 IMAGES

そこにあるべきであり、そこでしかない場所。時間の流れや空気の質感までも異なるように感じられる。そのような場所に出会える幸運は、人生で数えるほどではないだろうか。

それは突然、目の前に現れた。私は『2001年宇宙の旅』で描かれたモノリスと近い感覚を受けた。それは言語の存在しなかった世界に創造されたもののようである。少なくともこの美しさを説明する術を、私は持たなかった。

李禹煥は何を思い、無限門を製作したのだろう。空と木々に縁取られた芝生の中にそれは在る。この美しい景色の中になにかを挿入するという行為は、ともすれば危険な行為にも思える。なにか大きなものに導かれなければできないことだろう。

光や海の満ち引きによって景色が刻一刻と移り変わるたび、無限門は凛とした表情で優しく呼応する。気候のよい時であれば、ここで一日を過ごすことを直島での旅のプランとして自信を持って提案できる。